[メイン2] ケンシロウ : middle『Aチーム』 登場:エキドナ、ケンシロウ、ウィンディ

[メイン2] ケンシロウ : 34+1d10 登場/リザレクト (34+1D10) > 34+3[3] > 37

[メイン2] エキドナ : 37+1d10 登場/リザレクト (37+1D10) > 37+6[6] > 43

[メイン2] ウィンディ : 39+1d10 登場/リザレクト (39+1D10) > 39+2[2] > 41

[メイン2] ケンシロウ :  

[メイン2] ケンシロウ : ─────そうして始まった、RC訓練。

[メイン2] ケンシロウ : 本訓練は、チーム戦によるレネゲイドコントロールの精度上昇を狙った主題であり
集まったメンバーもまた、訓練参加に前向きであることが伺えることだろう。

[メイン2] ケンシロウ : そして、Aチームとして選ばれたメンバーである
ケンシロウ、エキドナ、ウィンディは説明会を終え、顔合わせのために
UGN支部内にある、クーラーの効いた休憩室にいた。

[メイン2] ケンシロウ : そして─────椅子に座るは、この男。
エキドナ、そしてウィンディと比べ、隆々とした筋肉が異彩を放つ、堀の深い男。

[メイン2] ケンシロウ : 「─────今回はよろしく頼もう、エキドナ、そしてウィンディよ」

[メイン2] ウィンディ : 「こちらこそよろしくお願いします、ケンシロウさん」

[メイン2] ケンシロウ : 腕を組み、手元にある資料を眺めながら
二人へ視線を移す。

[メイン2] エキドナ : 「ええ…そうね」
「ケンシロウ」

[メイン2] ケンシロウ : 「………早速、情報収集能力を問われたわけだが
 その前に……だ」

[メイン2] エキドナ : 「二人もおやついる?」
おやつを差し出す

[メイン2] ケンシロウ : 二人の目をじっと見ながら。

[メイン2] ケンシロウ : 「……ああ、いただこう」

[メイン2] エキドナ : 「?」

[メイン2] ケンシロウ : 無表情、そして淡々とした口調で受け答えしつつ。

[メイン2] ウィンディ : 「あっ、ありがとうございます」
エキドナからお菓子を貰う

[メイン2] ケンシロウ : 「……この訓練は説明にもあった通りだ
 オーヴァード同士の連携に重点を置いた訓練となっている」

[メイン2] ケンシロウ : エキドナからもらったドーナツを片手に、淡々と続ける。

[メイン2] ケンシロウ : 「訓練会場に向かう前に……二人のことを知っておこうと思ってな」

[メイン2] エキドナ : 「えぇ良いわよ」

[メイン2] ケンシロウ : 「……利口で助かる」

[メイン2] ウィンディ : 「私達の事を…ですか?」

[メイン2] ケンシロウ : そうして、椅子の背もたれに寄りかかりながら
じっと、二人の目を見つめ続ける。

[メイン2] ケンシロウ : 「ああ
 ……この訓練に参加した動機だ」

[メイン2] ケンシロウ : 二人の能力については、資料で分かる通りだ。
ケンシロウが知りたいのは─────心構えだ。

[メイン2] ケンシロウ : この訓練会は、任意参加型である。
そのため、意欲が無ければこの場にはいないことは火を見るよりも明らかである。

[メイン2] エキドナ : 「動機は…」
「この訓練の結果次第で私の支部で温泉旅行に行くからね」

[メイン2] ケンシロウ : ゆえに、ケンシロウは、共に肩を並べるチームメイトとして知っておきたいのだ。
二人に胸に宿る意志を、何を理由に、こうして"非日常"へ身を置くのか。

[メイン2] ケンシロウ : 「………………」

[メイン2] ケンシロウ : エキドナを、無表情のままじっと見つめ続ける。

[メイン2] ケンシロウ : 「…………普段の報酬は貰っていないのか?」

[メイン2] ケンシロウ : オーヴァードは、命を懸けた戦いに身を投じ続けている。
そのため、一つの任務をこなして貰える金額に関しては、そこらの職種よりも桁が多い。

[メイン2] エキドナ : 「貰ってるわよ?」
「この前は友達とアイスクリーム屋を回って楽しかったわ〜」

[メイン2] ケンシロウ : 「……………」

[メイン2] ケンシロウ : 「………フッ……そうか」

[メイン2] ケンシロウ : 「……謳歌しているのだな─────"日常"を」

[メイン2] ケンシロウ : 「ならば……それは、良いことなのだろう」

[メイン2] エキドナ : 「えぇそうね」

[メイン2] ケンシロウ : 尤も……ケンシロウは、チルドレン出身である。

[メイン2] ケンシロウ : 幼少期の記憶は当然無い、親の愛を受けた記憶も無い。

[メイン2] ケンシロウ : ゆえに、ケンシロウにとっての"日常"は、分からないものなのである。

[メイン2] ケンシロウ : だからこそ、こうしてエキドナが語る"日常"に興味を示している。

[メイン2] ケンシロウ : 「……ウィンディはどうだ」

[メイン2] ケンシロウ : 瞳を動かし、ウィンディの方へ、じっと見つめる。

[メイン2] ウィンディ : 「私の理由は…少しでも強くなりたいから…ですね」

[メイン2] ケンシロウ : 「…………」

[メイン2] ケンシロウ : 眉に少し力が加わる。

[メイン2] ケンシロウ : 「………守りたいものがいるのか?」

[メイン2] ウィンディ : 「ああ、いえ、確かに誰かを守れるぐらい強くなれる事にはあこがれますけど…」

[メイン2] ウィンディ : 「自分の為ですね」

[メイン2] ケンシロウ : 「…………そうか、ウィンディは……"超越者"(オーヴァード)の身になった今も
 虚弱体質に苛まれている……ということか」

[メイン2] エキドナ : 「大変ね…」

[メイン2] ウィンディ : 「そうですね、私、昔から病弱で…何かあればすぐに死んでしまって…」

[メイン2] エキドナ : 「ええ…」

[メイン2] ウィンディ : 「まあそれは今も変わってはいないんですけど」

[メイン2] ケンシロウ : 「………」

[メイン2] ウィンディ : 「だから、この訓練を通して少しでも強くなれたら…それが私の目的です」

[メイン2] エキドナ : 「偉いわね〜」
「せいぜい強くなりなさい」

[メイン2] ケンシロウ : 「…………フッ」

[メイン2] ケンシロウ : ウィンディの笑みに、ケンシロウもまた頬が緩む。

[メイン2] ケンシロウ : 「二人もまた─────"強者"よ」

[メイン2] エキドナ : 「照れるわ」

[メイン2] ケンシロウ : 「いつ己を失うかも分からぬ、この"不治の病"に侵されてもなお
 命を懸けた戦いに身を投じるその覚悟─────俺からは、何も言うことは無い」

[メイン2] ケンシロウ : そうして、ゆっくりと瞼を閉じるのだった。
想い馳せるは、チルドレン施設で共に己を高め合った"強敵"(とも)達の顔。

[メイン2] ウィンディ : 「そんな…私はそんな強い人じゃないですよ…」

[メイン2] ケンシロウ : 「………フッ、謙遜だな」

[メイン2] ケンシロウ : そうして、ゆっくりと立ち上がる。

[メイン2] ウィンディ : 「私は皆さんの事を手伝うのが精一杯です、だから」

[メイン2] ウィンディ : 「今日はよろしくお願いします」
ペコリ、頭を下げる

[メイン2] ケンシロウ : カツ。カツ。カツ。と靴音を鳴らしながら、出口の方へと歩み、そして止まる。

[メイン2] ケンシロウ : 二人へ背を向けながら。

[メイン2] ケンシロウ : 「─────ああ、共に戦おう
 "とも"よ」

[メイン2] ウィンディ : 「…はい!」

[メイン2] エキドナ : 「そうね」
「今日はよろしくね」
「二人とも」

[メイン2] ケンシロウ : そうして─────二人の座るテーブルへ、高精度に書類を放つ。

[メイン2] ケンシロウ :  

[メイン2] ケンシロウ : ・本RC訓練会場について
 <情報:UGN>、難易度8。

[メイン2] ケンシロウ : (1+0)dx+1>=8 〈情報:UGN〉 (1DX10+1>=8) > 1[1]+1 > 0 (ファンブル) > 失敗

[メイン2] エキドナ : 🌈

[メイン2] ケンシロウ : (^^)

[メイン2] ウィンディ : 🌈

[メイン2] エキドナ : (^^)

[メイン2] ケンシロウ :  

[メイン2] ケンシロウ : その紙は、ひらりと床へと落ちる。

[メイン2] ウィンディ : 「…あっ」

[メイン2] ケンシロウ : 「………………」

[メイン2] エキドナ : 「……」

[メイン2] ウィンディ : その落ちていく紙に対して

[メイン2] ケンシロウ : 「………」

[メイン2] ウィンディ : 援護の風+ウィンドブレス

[メイン2] エキドナ : 「(天然な子かも知れないわね…)」

[メイン2] ウィンディ : 3dx+16 (3DX10+16) > 7[2,3,7]+16 > 23

[メイン2] GM :  

[メイン2] GM : ・本RC訓練会場について
 日本列島より少し南に位置する、UGNが管轄する無人の孤島。
 ビーチリゾートと錯覚するほど、透き通ったエメラルド色の海と、クリーム色の砂浜が特徴的だ。
 人工物は、UGNが設置した訓練施設以外何も無い。
 民間人へのレネゲイド汚染が極最小限に抑えられているため、訓練会場として選ばれた。
 支部内にある《ディメンションゲート》によって向かうことができる。

[メイン2] GM :  

[メイン2] ウィンディ : 風の力で書類は本来置かれる場所に無事着地する

[メイン2] ケンシロウ : 少し首を振り向かせ、目でその風の奔流を捉える。

[メイン2] ケンシロウ : 眉を少し潜ませながら。

[メイン2] ケンシロウ : 「……すまない」

[メイン2] エキドナ : 「どんまい」
おやつ差し出す

[メイン2] ケンシロウ : 「…………………」
そっと、おやつを受け取る。

[メイン2] ウィンディ : 「ああいえ…失敗は誰にでもありますから」

[メイン2] ケンシロウ : 「……………」

[メイン2] ケンシロウ : 「………俺もまだ、未熟者ということだ」

[メイン2] ケンシロウ : 無表情に、淡々とそう述べ。

[メイン2] ケンシロウ : ゆっくりと、書類へと指をさす。

[メイン2] エキドナ : 「泣いたって良いんだ…!」
「乗り越えろ!」

[メイン2] ケンシロウ : 「……宝探しの在処はそこに書いてある通りだ
 情報収集能力の課題は、まずは突破……と言ったところだ」

[メイン2] ケンシロウ : 「……………」
エキドナの言葉に、ちらりと視線を向けながら。
無表情は変わらず。眉間に寄った皺もまた、変わらず。

[メイン2] ケンシロウ : 少しバツの悪いような顔にも見えるだろう。

[メイン2] ケンシロウ : 「……《ディメンションゲート》へ向かう前に、一つ決めることがある」

[メイン2] エキドナ : 「Bチームに負けてられないわね」

[メイン2] エキドナ : 「何かしら?」

[メイン2] ウィンディ : 「宝探しですか…」

[メイン2] ウィンディ : 「?」

[メイン2] ケンシロウ : 「……このチームの、"長"だ」

[メイン2] ケンシロウ : 「連携を取るには、指令を渡す者が必要であろう」

[メイン2] エキドナ : 「そうね…」

[メイン2] ウィンディ : 「リーダーですか…」

[メイン2] エキドナ : 「じゃんけんで良いんじゃない?」

[メイン2] ケンシロウ : 「…………天に身を任す、か……それも悪くなかろう」

[メイン2] ケンシロウ : ケンシロウの巨体が、ゆっくりと振り向く。

[メイン2] ケンシロウ : そして、固く握り固められた、圧を放つような拳が突き出される。

[メイン2] ケンシロウ : 「じゃん……けん……」

[メイン2] ケンシロウ : choice グー チョキ パー (choice グー チョキ パー) > チョキ

[メイン2] エキドナ : choice[✊,✌️,✋] ぽん (choice[✊,✌️,✋]) > ✋

[メイン2] ウィンディ : 「じゃ…ジャンケン…」

[メイン2] ウィンディ : choice[✊,✌️,✋] (choice[✊,✌️,✋]) > ✋

[メイン2] ケンシロウ : 「む……」
少し、眉が動く。

[メイン2] エキドナ : 「負けた…わね」

[メイン2] ケンシロウ : そして、己が選択した二本指を、じっと見つめる。

[メイン2] ケンシロウ : 「……………」

[メイン2] エキドナ : 「あなたがじゃんけん王よ」

[メイン2] ケンシロウ : 「……王、か……俺はそういった柄では無いがな」

[メイン2] ウィンディ : 「改めてよろしくお願いします、ケンシロウさん」

[メイン2] ケンシロウ : その後、二人の目をじっと見つめ。

[メイン2] ケンシロウ : 「………俺で良ければ、その役目─────果たさせてもらおう」

[メイン2] ケンシロウ : そして、フッ、と微笑む。

[メイン2] エキドナ : 「えぇ期待してるわ…じゃんけん王!」

[メイン2] ケンシロウ : ………俺の名はケンシロウだ。と小さく訂正しながらも。
再び背を向け、《ディメンションゲート》のある場所へとゆっくり進み始める。

[メイン2] ウィンディ : ケンシロウについていく

[メイン2] エキドナ : さて快楽を探しに行きましょうか
ケンシロウの後に続く

[メイン2] ケンシロウ :  

[メイン2] ケンシロウ :  

[メイン2] ケンシロウ :  

[メイン2] GM : middle『Aチーム控え室』 登場:Aチーム
※登場判定は不要。

[メイン2] ケンシロウ :  

[メイン2] ケンシロウ : ─────そうしてケンシロウ、エキドナ、ウェインディの3人は
肌にぴりりと焼けるような日差しが差し込まれる南の孤島へ到着し
そうして、UGN訓練所内の控え室内にいる。

[メイン2] ケンシロウ : 「─────5つの部門があるが、出られる回数は1人当たり2つまで……か」

[メイン2] ケンシロウ : 資料を眺めながら、そう呟く。

[メイン2] エキドナ : 「ええ…中々考えられてるわね」

[メイン2] ケンシロウ : エキドナの方へ視線を移し、無表情でじっと見つめる。
その通りだ、と言わんばかりの顔だ。

[メイン2] ケンシロウ : そして、徐に3本指を立てる。

[メイン2] ケンシロウ : 「─────3つだ」

[メイン2] エキドナ : 「私は感覚と社会に出ようかしら」

[メイン2] ケンシロウ : エキドナ、そしてウィンディへそう告げる。

[メイン2] エキドナ : 「?」

[メイン2] ウィンディ : 「3つ…?」

[メイン2] ケンシロウ : 「この戦いは、3つの戦いを制した者が勝つ
 ゆえに……残す2つは捨てても良い、というわけだ」

[メイン2] エキドナ : 「へ〜!」

[メイン2] ウィンディ : 「そうなりますね…」

[メイン2] ケンシロウ : 「……二人の能力は既に把握している
 そして……そうだな、エキドナは感覚と社会に優れている」

[メイン2] ケンシロウ : 「俺は肉体と、戦闘だな
 そしてウィンディは─────」

[メイン2] ケンシロウ : ちらりと視線を向ける。

[メイン2] エキドナ : 「何でもいけるわね」

[メイン2] ケンシロウ : 「……ああ、故にこの戦いに勝つためには
 ウィンディ、お前が鍵となるであろう」

[メイン2] ウィンディ : 「私ですか…」

[メイン2] ケンシロウ : 無表情で、淡々とした口調でそう述べる。
ウィンディの瞳を、じっと見つめながら。

[メイン2] ケンシロウ : 「ああ。勝利の要を担うこととなる
 これは即ち─────ウィンディの目的にも則していることにもなるだろう」

[メイン2] ケンシロウ : 「……この戦いで、強くなるのだ」

[メイン2] ウィンディ : 「……!」

[メイン2] ウィンディ : 「…はい!」

[メイン2] エキドナ : 「まあそんな緊張することはないじゃない」
おやつを食べてる

[メイン2] ケンシロウ : 「………フッ」
ああ、その通りだ、と言わんばかりに微笑む。

[メイン2] ケンシロウ : 「……肉体、感覚、戦闘
 俺は、この3つの部門に集中する案を提案しよう」

[メイン2] ウィンディ : 「…ええ、そうですね!」
エキドナの言葉に笑顔をこぼす

[メイン2] ケンシロウ : エキドナの方へちらりと視線を向け。

[メイン2] ウィンディ : 「集中…ですか?」

[メイン2] ケンシロウ : 「エキドナも戦えるであろう?」

[メイン2] ケンシロウ : ああ。とウィンディへ頷く。

[メイン2] エキドナ : 「そうね」

[メイン2] ケンシロウ : 「精神部門、そして社会部門は捨てる」

[メイン2] ケンシロウ : 「そしてウィンディは─────肉体部門と感覚部門に出てもらおう
 ……勝利を、掴み取れ」

[メイン2] ケンシロウ : 拳を握り固め、二人へ掲げる。

[メイン2] ウィンディ : 「なるほど…2つを捨てて2人体制で残りを全て勝つと…」

[メイン2] エキドナ : 「頑張りましょう」

[メイン2] ケンシロウ : こくりと頷く。

[メイン2] ウィンディ : 「……」

[メイン2] ケンシロウ : 「─────"連携"だ」

[メイン2] ウィンディ : 「あの~…」

[メイン2] エキドナ : 「?」

[メイン2] ケンシロウ : 「………なんだ?」

[メイン2] ウィンディ : 「…この戦術って大丈夫なんでしょうか…?」

[メイン2] エキドナ : 「???」

[メイン2] ウィンディ : 「いや、わかるんです、確かにこれが一番有効な戦術なのは」

[メイン2] ケンシロウ : 「………聞かせてもらおうか」
眉を顰め、ウィンディを見つめる。

[メイン2] ウィンディ : 「だけど…」

[メイン2] ウィンディ : 「成立しない試合を複数作って大丈夫なのかなあって…」

[メイン2] ケンシロウ : 「………………」

[メイン2] エキドナ : 「ああ確かにそうね…」

[メイン2] ケンシロウ : 意表を突かれたように感じたケンシロウだった。

[メイン2] ケンシロウ : 「…………」

[メイン2] エキドナ : 「(^^)……」

[メイン2] エキドナ : スッ…と二人におやつを渡す

[メイン2] ケンシロウ : 「………この訓練は、オーヴァード同士の連携に重点を置いている
 故に、成立しない戦いがあっても、それもまたこの訓練における
 戦略の一つ─────と、俺は思っていたが」

[メイン2] ケンシロウ : 「ウィンディは、違う……そう言いたいわけなのだな?」

[メイン2] ウィンディ : 「はい…そうですね」

[メイン2] ケンシロウ : 堀の深い、無表情の顔がウィンディへと向けられる。

[メイン2] ケンシロウ : 「……聞かせてもらおうか、考えを」

[メイン2] エキドナ : 「そうね」

[メイン2] ウィンディ : 「この試合自体が訓練目的ですけど成立しない試合は無効になるじゃないですか、」
「だから…大丈夫かなあって」

[メイン2] ウィンディ : 「少なくとも誰かに確認を取った方がいいのではないかと…」

[メイン2] ケンシロウ : 「それならば問題あるまい」

[メイン2] エキドナ : 「それは…そうね…」

[メイン2] ケンシロウ : 「この5つの部門は……言わば、オーヴァードの"得意"に則した課題と
 なっている─────当然、部門に1人も参加しない試合が起こったとしても
 それはUGNも当然、把握していることであろう」

[メイン2] ケンシロウ : 「………ただ、ウィンディ」

[メイン2] ケンシロウ : 「1人も参加しない、成立しない部門に席を置くことで勝利を得る
 ……そういった戦法があることもまた、事実であろう」

[メイン2] ケンシロウ : そう言い、Bチームメンバーの資料をテーブルへと並べる。

[メイン2] ケンシロウ : 「……この中に、気になる者はいるか?」

[メイン2] ウィンディ : 「なるほど…確かにUGNが考えて無い事はなさそうですね」
「…?」資料を見る

[メイン2] ケンシロウ : "天才"少女二人、イリーガルとエージェント
そして、RBの謎の少年。

[メイン2] ケンシロウ : 「……特に、だ」

[メイン2] ケンシロウ : RBの少年の顔写真へ、指をさす。

[メイン2] ケンシロウ : 「─────この少年は、詳細が不明のRBだ
 ……俺はレネゲイドについてある程度は知っている身ではある、が……
 まだこの世界には、未知が多く存在する」

[メイン2] ケンシロウ : そうして、エキドナとウィンディ、二人をじっと見て。

[メイン2] ケンシロウ : 「─────同じRBである二人からして
 どう見る」

[メイン2] ウィンディ : 「…気になるのは」

[メイン2] ウィンディ : 「ロイスもライフパスも不明な所ですね…」

[メイン2] エキドナ : 「ええ…RBのヒューマンなら誰かの写し見かも知れないわね…」

[メイン2] ケンシロウ : こくりと頷く。

[メイン2] ウィンディ : 「これ、もしかしてなんですけど…」

[メイン2] ケンシロウ : 「……ああ」

[メイン2] ウィンディ : 「彼は…記憶が無いのでは?」

[メイン2] エキドナ : 「!」

[メイン2] ケンシロウ : 瞼を閉じ。

[メイン2] ケンシロウ : 「………ああ、そういったことも
 この世界では……」

[メイン2] ケンシロウ :
 ・・・・・・
「よくあることであろう」

[メイン2] ケンシロウ : そして、瞼を開き。

[メイン2] ケンシロウ : 「……だが、少なくとも"日常"が見えぬ今
 この少年は……危うい存在とも捉えられる」

[メイン2] エキドナ : 「彼は自分で気づいているのかしら?」

[メイン2] ウィンディ : 「どうなんでしょう…?実際に会って聞いてみないとそこまでは…」

[メイン2] ケンシロウ : 「……それもまた、定かではない
 この資料には、これ以上何も書かれておらぬのだからな」

[メイン2] ケンシロウ : 「そして………その通りだ
 知りたいのならばどうするか─────分かるか?」

[メイン2] ケンシロウ : プログラムを改めて並べる。

[メイン2] ウィンディ : 「…そういう事ですか」

[メイン2] ウィンディ : 「”彼と戦う必要がある”と」

[メイン2] ケンシロウ : フッ、と微笑む。

[メイン2] ケンシロウ : 「……その通りだ、ゆえに─────この少年が出る部門を見極めることだな」

[メイン2] ウィンディ : 「……」
見た所彼の適任は主に、肉体、精神、そして…

[メイン2] ウィンディ : 戦闘

[メイン2] ケンシロウ : 「─────何を選択する?」

[メイン2] ウィンディ : 「…私が彼なら一番優れている肉体に一つ、そして」

[メイン2] ウィンディ : 「戦闘を取ると思います」
それは単純にエフェクトの構成が戦う為に構成されているから

[メイン2] ケンシロウ : フッ、と微笑む。

[メイン2] ケンシロウ : 「ああ、おそらくはそうであろう
 そして……」

[メイン2] ケンシロウ : ウィンディをじっと見つめ。

[メイン2] ケンシロウ : 「ウィンディ、お前は戦いに不慣れだ」

[メイン2] ケンシロウ : 「それでも─────行くか?」

[メイン2] ウィンディ : 「……」
戦いに不向きな事は分かっている

[メイン2] ウィンディ : けれど

[メイン2] ウィンディ : 「……はい、行かせてください」
RBの彼、その存在は私にとっても経験すべき相手だと思った

[メイン2] ケンシロウ : その答えにケンシロウは─────微笑んだ。

[メイン2] ケンシロウ : 「……ああ、それがウィンディの決断ならば、覚悟ならば
 止める理由は、俺には無い」

[メイン2] ケンシロウ : 「……この戦いで、"強くなれ"、ウィンディ」

[メイン2] エキドナ : 「私も賛成ね」

[メイン2] ウィンディ : 「…はい!」

[メイン2] エキドナ : prrr…
エキドナの端末に着信が入る

[メイン2] エキドナ : 「何かしら?」

[メイン2] ケンシロウ : 無骨な無表情のまま、エキドナの方へ視線を動かす。

[メイン2] ??? : 「エキドナ 緊急の依頼が入った直ぐに支部に帰還してくれ」

[メイン2] エキドナ : 「っ!」

[メイン2] エキドナ : 「ごめんなさい」
「二人とも」

[メイン2] ウィンディ : 「どうしたんですか?」

[メイン2] エキドナ : 「緊急が入ったから離脱させてもらうわね」

[メイン2] ウィンディ : 「……へっ!?」

[メイン2] エキドナ : 「また機会があれば一緒に任務受けましょうね」

[メイン2] ケンシロウ : 「……ああ。」

[メイン2] ケンシロウ : ……そう、この3人は─────レネゲイドウイルスに感染した、"病人"だ。

[メイン2] ウィンディ : 「は、はい分かりましたエキドナさん…」

[メイン2] ケンシロウ : そして、この病は不可解な現象を起こす。
常識を覆すような、人智を越えた現象の数々を引き起こす。

[メイン2] エキドナ : 「またね〜!」
すたすたと控え室から出ていく

[メイン2] ウィンディ : 「またね~~~~~!!」

[メイン2] ケンシロウ : 故に、"緊急事態"発生は、ある種日常茶飯事ではある。
少なくとも─────チルドレンであるケンシロウにとっては、そうだった。

[メイン2] ウィンディ : 「……あれ?」

[メイン2] ケンシロウ : 「……ああ、また会おう、"とも"よ」

[メイン2] ケンシロウ : そうして、ウィンディへちらりと視線を向ける。

[メイン2] ウィンディ : 「今二人だと…試合はどうなっちゃうんですかねこれ?」

[メイン2] ケンシロウ : 「……裁定によれば、俺達は3つの部門に出ることになるはずだ
 追加の訓練希望者がいなければ……の話だがな」

[メイン2] ケンシロウ : そうして、椅子に深く座り、腕を組む。

[メイン2] ウィンディ : 「な…なるほど」
(体持つかな)

[メイン2] ケンシロウ : この事態は、ケンシロウにとってもあまり喜ばしい事態ではない。

[メイン2] ケンシロウ : 「……俺達は、レネゲイドを使う度に、侵蝕が高まる
 それは当然、UGNも掌握していることだ」

[メイン2] ケンシロウ : 「……この負荷もまた、鍛錬と見なすべき、か、それとも……」

[メイン2] ケンシロウ : ウィンディの方へ視線を向け。

[メイン2] ケンシロウ : 「…………やはり怖いか?"己"を失うのが」

[メイン2] ウィンディ : 「ああ…そういう事でしたら」

[メイン2] ウィンディ : 「任せてください、一番の得意分野です」
そう、貧弱な彼女の強みはその燃費
これまでその貧弱さを逆に利用して修羅場を潜ってきた

[メイン2] ケンシロウ : 「……………」

[メイン2] ケンシロウ : 「……その言葉、信じても良いのだな?」

[メイン2] ウィンディ : 「はい!」

[メイン2] ケンシロウ : 「……フッ」

[メイン2] ケンシロウ : ……どうやら俺は、勘違いをしていたようだ。

[メイン2] ケンシロウ : この少女は、不死性高きオーヴァードの身となってもなお、虚弱に苛まれ
"弱さ"に、常に向き合い続けてきた少女であり
この訓練に参加したのもまた、その一環であると思っていたが。

[メイン2] ケンシロウ : ─────お前はもう、既に強い。

[メイン2] ケンシロウ : 「…………俺も、見習わねばならぬな」
ぽつりと、そう呟くのだった。

[メイン2] ウィンディ : 「……?」
その穏やかな表情から、何か聞こえたような気がした

[メイン2] ケンシロウ : スッ、と手を掲げる。

[メイン2] ケンシロウ : 「………どうやら、もう既に追加人員は、来たようだ」

[メイン2] ケンシロウ : 遠く、壁の向こうを見ながら。

[メイン2] ウィンディ : 壁の向こうを見る

[メイン2]   : パリン、とその壁の空間に少し穴が開いたと思えば

[メイン2] キャロル : さながら黄金すら思わせる光を纏ったまま、魔女のような風貌をした少女が現れる

[メイン2] ケンシロウ : 「─────随分と、荒々しい登場だな」

[メイン2] ケンシロウ : 目を細め、金髪の少女を見つめる。

[メイン2] ウィンディ : 「…うわっ!?」
登場に驚く

[メイン2] キャロル : 「急に呼ばれたんだ、こうもなろうに」

[メイン2] ケンシロウ : ウィンディ、そしてエキドナとはまた違った空気を纏う少女。
─────追加要員なため、詳細もまた不明。

[メイン2] キャロル : 良く目を凝らせば、僅かに傷が付いているのだが

[メイン2] キャロル : 黄金の粒子は、その傷を補う様に纏わり付いては消える

[メイン2] ケンシロウ : 一目で分かる。異彩の香り。戦場に生きる者のみが放つ圧。

[メイン2] ケンシロウ : 「………理由を聞かせてもらおうか」
この少女の情報は、後に端末で送られてくるであろう。

[メイン2] ケンシロウ : 故に─────この、レネゲイドコントロール訓練にやって来た
1匹の狂戦士のワケを聞く。

[メイン2] キャロル : 「呼ばれたが故に…では納得しなさそうだな」

[メイン2] キャロル : 少し息を吐く
修復は既に完了させた為に

[メイン2] ケンシロウ : 腕を組み、じっと眼前の少女を見つめ続ける。

[メイン2] ケンシロウ : ……慣れている、レネゲイドの扱いに。

[メイン2] キャロル : 「興味があった、何をどうして訓練しているのかがな」

[メイン2] キャロル : この少女の様に見えるRBは、生まれ付きこの程度のレネゲイドのコントロールは茶飯事であった

[メイン2] ケンシロウ : 背丈は小さくとも、チルドレンであるこの俺よりも
多くの"死"の経験を重ねてきたであろう少女の答えに、眉を少し顰める。

[メイン2] ケンシロウ : 「………"日常"にか?それとも─────"非日常"にか?」

[メイン2] キャロル : 「両方か」

[メイン2] ケンシロウ : 俺は"日常"をあまり知らぬ。それを知るためにここにいる。

[メイン2] ケンシロウ : ならばこの少女は─────。

[メイン2] キャロル : 日常とは何か
少女は知らない

[メイン2] キャロル : 非日常の訓練とは何か
これもまた、少女は知らない

[メイン2] ケンシロウ : 端末が鳴る。眼前の少女の詳細が届く。
目を一瞬だけやり、そこに記載された内容を掌握する。

[メイン2] ウィンディ : 「両方…ですか?」

[メイン2] ケンシロウ : 「………両方、か
 ……欲張りなことだ、だが……分かった」

[メイン2] キャロル : 【破壊者】でもある少女にとっては、それらは未知でもあった
折角の機会で、報酬も高い
乗ってやろうと、素直に思ったのであった

[メイン2] ケンシロウ : 「……今は、共に肩を並べる者の一人だ
 ……それに、"奇跡の破壊者"よ」

[メイン2] ケンシロウ : 「─────敗けるのは、嫌いであろう?」

[メイン2] ケンシロウ : キャロルの蒼色の瞳を、眉間に皺を寄せながらじっと見つめる。

[メイン2] キャロル : 「オレが出る以上」

[メイン2] キャロル : 「敗北は認めん」

[メイン2] キャロル : 傲岸不遜な態度のまま

[メイン2] ケンシロウ : ─────その答えに、少女の芯が掴めたような思いとなり。

[メイン2] ケンシロウ : フッ、と笑う。

[メイン2] ケンシロウ : 「……ああ、実戦では無いからなどと言って、手を抜くなよ?」

[メイン2] キャロル : 鼻で笑う

[メイン2] キャロル : 破壊者の少女にとって

[メイン2] キャロル : 加減こそが最大の難敵ですらあるが故に

[メイン2] キャロル : 「無論だ」

[メイン2] ケンシロウ : 「ならば─────」

[メイン2] ケンシロウ : 先程と同じように、3本指を立てた後に。

[メイン2] ケンシロウ : 「……3勝すれば良い……で捨ててはおけぬな」

[メイン2] ケンシロウ : ゆっくりと、残りの2本の指を上げ。

[メイン2] ケンシロウ : 「─────全勝だ」

[メイン2] ウィンディ : 「……!」

[メイン2] ケンシロウ : そうして腕を組み。

[メイン2] ケンシロウ : 「─────俺は、肉体部門、そして戦闘部門に出よう
 ……ウィンディ、お前の雄姿を見届けるためにも……な」

[メイン2] ウィンディ : 「…はい!」

[メイン2] ケンシロウ : 無表情ながらも、柔らかな顔立ちをウィンディへ向けながら。

[メイン2] キャロル : 「で、残りは何が空いている…んだったか?」

[メイン2] ケンシロウ : 「……感覚、精神、そして……社会、か」

[メイン2] キャロル : 「精神なら問題無い、得意分野だ」

[メイン2] ケンシロウ : 「……そしてウィンディの希望は─────」

[メイン2] ケンシロウ : 改めて、問う。

[メイン2] ウィンディ : 「肉体と…戦闘ですね」
彼ならきっとこうする、私は彼に話を聞いてみたい

[メイン2] ケンシロウ : 「…………」

[メイン2] ケンシロウ : 「……ならば俺は、肉体部門を捨てよう
 全勝する、そうであろう?」

[メイン2] ケンシロウ : 「……感覚部門に出よう」

[メイン2] キャロル : 「了解だ」

[メイン2] キャロル : となると社会、か。

[メイン2] キャロル : 社会…だと?

[メイン2] キャロル : 苦虫を噛み潰したかのような表情
まさかそうくるとは

[メイン2] ウィンディ : 「…?」
「どうしました…?」

[メイン2] ケンシロウ : キャロルの表情をちらりと一瞥する。
相変わらずの無表情のまま。

[メイン2] ケンシロウ : 「どうした、勝つのだろう?」

[メイン2] キャロル : 「無論だ」

[メイン2] キャロル : ……幾つか想い出を消し飛ばすかも考慮せねばならんか

[メイン2] ケンシロウ : ……やはり、この少女は侮れぬな。
窮地に臆することも無いその態度─────強い、な。

[メイン2] ケンシロウ : そうして、無骨な男はゆっくりと立ち上がり。

[メイン2] ケンシロウ : 「─────決まりだ
 行くぞ、"とも"達よ」

[メイン2] ケンシロウ : 控え室の扉を開け、出て行くのだった。

[メイン2] ウィンディ : ケンシロウについていく

[メイン2] キャロル : 「……?」
とも?わからんな…

[メイン2] キャロル : 出逢って数分ばかりの人間を、そう評するとは

[メイン2] キャロル : 去りゆく男の背中を見ながら、ふと思う

[メイン2] キャロル : お前はよっぽど

[メイン2] キャロル : 『日常側』だな

[メイン2] キャロル :  

[メイン2] キャロル :  

[メイン2] 歳納京子 : middle『感覚部門』登場:任意

[メイン2] 歳納京子 : 34+1d10 登場/リザレクト (34+1D10) > 34+3[3] > 37

[メイン2] ケンシロウ : 43+1d10 登場/リザレクト (43+1D10) > 43+9[9] > 52

[メイン2] 歳納京子 :  

[メイン2] 歳納京子 :  

[メイン2] 歳納京子 :  

[メイン2] 歳納京子 : 目の前には─────先程見た青い海。
それが焼き付いたまま、離れない。

[メイン2] 歳納京子 : そりゃあそうか。
何せ今は─────目隠しされているんだから。

[メイン2] 歳納京子 : 人の視界を塞いだ時、目の裏に残るもの。
それは直前に見ていた、光が強いものである…とどこかで聞いた。

[メイン2] 歳納京子 : けれど……この光景が焼き付いているのは、きっと、それだけでは無い。

[メイン2] 歳納京子 : ─────"想い"が、あるから。

[メイン2] ケンシロウ : 北斗神拳は、一子相伝の奥義。
例え目を隠した状態であっても、己の位置を掌握することなど容易。

[メイン2] ケンシロウ : ………………………………………………。

[メイン2] ケンシロウ : ……………………………………。

[メイン2] ケンシロウ : ………何………?

[メイン2] 歳納京子 : ユウカと誓った言葉。
勝って、楽しむのだと。
その想いは─────見えないけれど、前を向く。

[メイン2] ケンシロウ : ………………このレネゲイドの奔流は、何だ……?

[メイン2] ケンシロウ : (4+0)dx 【感覚】 (4DX10) > 10[4,5,5,10]+5[5] > 15

[メイン2] 歳納京子 : ………ザザザ、と音がする。
相手─────ケンシロウさんが進め始めた証だろう。

[メイン2] 歳納京子 : その迷いのない進みは、流石UGNチルドレン─────その歩みには迷いはなかったが。

[メイン2] 歳納京子 : 援護の風+ウィンドブレス

[メイン2] 歳納京子 : (2+5)dx+9 (7DX10+9) > 10[1,7,7,7,8,8,10]+10[10]+9[9]+9 > 38

[メイン2] 歳納京子 :  

[メイン2]   : 『────到着です!』
ファンファーレと共に、機械音声が流れる。

[メイン2] ケンシロウ : …………っ……!!
……一足遅かった、ぬかった、か……。

[メイン2] ケンシロウ : すまぬ、キャロルよ。
確実に勝つなどと豪語したこの俺を笑え。

[メイン2] 歳納京子 : はらり、と目隠しを取り。
……やば。あと一歩遅かったら…負けてた。

[メイン2] ケンシロウ : どうやら俺は……甘く見ていたようだ、この少女を。
……その驕りが、俺を鈍らせた。

[メイン2] ケンシロウ : まだ俺も、未熟ということだ。
それを知ることができただけでも、収穫……だな。

[メイン2] ケンシロウ : ………キャロルには、謝っておくとしよう。

[メイン2] ケンシロウ : そうしてケンシロウは、目隠しに使っていたタオルを外し
静かに、控え室へと戻るのだった。

[メイン2] 歳納京子 : この人の進みは…迷いがなかった。
北斗神拳─────戦いの《申し子》である実力。
ほぼ一瞬だったけれど、圧倒され掛けてしまった。

[メイン2] 歳納京子 : 「んーー……でも、いい勝負だった!
 ギリギリでヒヤヒヤで、楽しかったよ!!」

[メイン2] 歳納京子 : 控え室へと戻る彼にそう声を掛けて。

[メイン2] ケンシロウ : その声に、ケンシロウはゆっくりと首だけ振り向かせ。

[メイン2] ケンシロウ : フッ、と微笑み、そしてまた前へと向き
歩き去って行くのだった。

[メイン2] 歳納京子 : 勝った自分がこう言うのは嫌味のように聞こえるかもしれない。
─────でも、私として感じたことは、確かにそう伝える。
彼女に誓った"想い"だ。

[メイン2] 歳納京子 : ニッ、と返すように笑い。

[メイン2] 歳納京子 : 楽しげに、水鉄砲をくるくると回し。
控え室へと戻っていくのだった。

[メイン2] 歳納京子 : ─────勝てた…っ!やったーっ!!

[メイン2] 歳納京子 :  

[メイン2] 歳納京子 :  

[メイン2] 歳納京子 :   

[メイン2] キャロル :  

[メイン2] キャロル : middle『社会部門/間奏曲』登場:魔女に縁のある者

[メイン2] キャロル : 1d10+86 (1D10+86) > 6[6]+86 > 92

[メイン2] 歳納京子 : 81+1d10 登場/リザレクト (81+1D10) > 81+2[2] > 83

[メイン2] キャロル :  

[メイン2] キャロル : かつん、かつんと靴音を立てる

[メイン2] キャロル : 丁度、孤島を一望すら出来るような
そんな建物の上から、その時を待つ

[メイン2] キャロル : そうして、くるりと半回転して

[メイン2] キャロル : 「……ある意味では此方が決戦ともなる、違うか?」

[メイン2] キャロル : などと、呟く

[メイン2] 歳納京子 : その奥には─────開いた扉。

[メイン2] 歳納京子 : その先には、高台の風に吹かれ。
少女が髪を揺らしながら立っていた。

[メイン2] キャロル : ……どいつもこいつも

[メイン2] 歳納京子 : 「……ここの戦いで勝ちかちょっと負けか決まっちゃうからね」

[メイン2] キャロル : ワインすら飲めない餓鬼だらけだな、と思いながら

[メイン2] キャロル : 「……成る程」
と、意味深に再び呟く

[メイン2] 歳納京子 : 「まあ……でも、ここは決戦じゃないかな?」

[メイン2] 歳納京子 : 目の前に立つ少女を────見据える。
風に吹かれる京子とは対照に……全く、揺らぐことのない圧。

[メイン2] キャロル : 巌の如き圧すら発しながら鎮ずるは、異端でありながら異端を狩る少女

[メイン2] 歳納京子 : ”異端狩り”────本人自身が、揺らがない”異端”。
ユウカが負けたって聞いて、情報も何もないって聞いてたけど……
……知った後じゃ、これは強敵だ……

[メイン2] キャロル : 目の前に立つ少女を───見据える
この様に、日常に強く生きる存在を

[メイン2] 歳納京子 : 「……確かに、私たちは今んとこ負けてる
 このままどっちかが崩れたら、私たちの敗北」

[メイン2] 歳納京子 : びりびり、とその圧を見に受けて。
風なのか、それとも庄なのか見間違う。

[メイン2] キャロル : そんな眼前の少女に対する、魔女の感想は

[メイン2] キャロル : 『苦手』
の、一言でしかなかった

[メイン2] キャロル : 「そうだな、そしてそのままお前達の負けだ」

[メイン2] 歳納京子 : 「────そうはならないよ
 天才が編み出した、勝利への方程式は……」

[メイン2] 歳納京子 : 2本指を立てる。

[メイン2] 歳納京子 : 「どっちも勝てばいい!」

[メイン2] キャロル : 「……ハッ」

[メイン2] キャロル : ただ、鼻で笑い飛ばす

[メイン2] 歳納京子 : 破壊者である少女を目の前にして、ごくりと唾を飲む。
……同じUGNなんだよね?FHエージェントみたいに、底知れない……

[メイン2] 歳納京子 : ……でも、それでも……”想い”を紡いんだんだ。
負けて……たまるか。

[メイン2] 歳納京子 : 「……いーや、勝つのさ」

[メイン2] 歳納京子 : 「きっと……あの二人も頑張ってくれるから
 ────”奇跡”を掴んで見せる!」

[メイン2] 歳納京子 : びしっと、指を突き立てた後。
ひゅうと風が京子を包み込み。

[メイン2] 歳納京子 : 高台から、ふわり、風によって運ばれていく。

[メイン2] キャロル : 「奇跡──だと?」

[メイン2] キャロル : 「万策用いて潰してくれるわッ!!」

[メイン2] キャロル : そのまま、高台から
全てを喰らうが如くエネルギーを発射し、飛び進む

[メイン2] キャロル :  

[メイン2] キャロル : ────真の策謀とは、こう言う事だ!

[メイン2] キャロル : コネ:UGNとダブルスパイでダイス+3

[メイン2] キャロル :  

[メイン2] キャロル : 【閲覧不可】ロイスをSロイスに

[メイン2] キャロル :   

[メイン2] キャロル :  

[メイン2] キャロル : ……全てを利用してきた
オレにとっての、仲間など

[メイン2] キャロル : 呪い一つ、あればいい

[メイン2] キャロル :  

[メイン2] キャロル : Sロイスをタイタスに

[メイン2] キャロル :  

[メイン2] キャロル : 達成値 +15

[メイン2] キャロル :  

[メイン2] キャロル : (1+2+3)dx10+1+15 (6DX10+16) > 10[6,7,7,9,9,10]+6[6]+16 > 32

[メイン2] キャロル :  

[メイン2] キャロル : 文字通り、全力

[メイン2] キャロル : キャロル・マールス・ディーンハイムと呼ばれるRBは
その想い出を燃やすことに、躊躇いなどない

[メイン2] キャロル : 仮初の想い出など、直ぐに手に入る
大切なのは、決して忘れない

[メイン2] キャロル : それが─────
  呪い、なのだから

[メイン2] キャロル :  

[メイン2] キャロル : 規格外の速度、規格外の精密性を保って
島内を滑空する

[メイン2] 歳納京子 : 島々に響く残響─────

[メイン2] 歳納京子 : その隙間を縫うように、びゅうびゅうと風が吹く。

[メイン2] 歳納京子 :  

[メイン2] 歳納京子 :           ジーニアスラムズ
ここからは─────天才"たち"のバカ騒ぎだッ!

[メイン2] 歳納京子 :  

[メイン2] 歳納京子 : 情報:UGNで判定

[メイン2] 歳納京子 : 《ウィンドブレス》+《援護の風》

[メイン2] 歳納京子 : (4+5)dx+9 (9DX10+9) > 10[1,1,2,3,4,4,6,7,10]+9[9]+9 > 28

[メイン2] 歳納京子 : ダメだ…!

[メイン2] 歳納京子 : これじゃ、まだ足りない!

[メイン2] 歳納京子 : 《天才》

[メイン2] 歳納京子 : 達成値に+4

[メイン2] 歳納京子 : 合計35

[メイン2] 歳納京子 : 1d10 天才分 (1D10) > 6

[メイン2] キャロル :  

[メイン2] キャロル : 終わらない

[メイン2] キャロル : 万策用いて叩き潰す

[メイン2] キャロル :  

[メイン2] キャロル : オレはお前を

[メイン2] キャロル :  

[メイン2] キャロル :  

[メイン2] キャロル : ロイス獲得
『天才』   /◯嫌悪
奇跡とは…滅ぼさないといけないのだ!

[メイン2] キャロル :  

[メイン2] キャロル :  

[メイン2] キャロル : タイタス昇華
ケンシロウのロイスをタイタスに達成値+1d10

[メイン2] キャロル :  

[メイン2] キャロル : 32+1d10 (32+1D10) > 32+5[5] > 37

[メイン2] キャロル :  

[メイン2] キャロル : バカ騒ぎなど、一夜の夢物語に過ぎないと
言わんばかりに

[メイン2] キャロル :  

[メイン2] キャロル : 黄金を纏う、紫鎧の少女は
風を圧殺するかの如く、更に出力を高める

[メイン2] キャロル :  

[メイン2] 歳納京子 : 風が……"食われてる"!?

[メイン2] 歳納京子 : こんな圧力出したのに……!!
……アイツ、私を押し殺す気か……!?

[メイン2] 歳納京子 : ……いや。
これは─────"想い"の力。
……伝わってくる、彼女が掛ける、天秤の重さが……

[メイン2] 歳納京子 : なら。

[メイン2] 歳納京子 :  

[メイン2] 歳納京子 : "エース"が頑張ってるのに……先輩がこんなんじゃ、しゃっきりしないよね…っ!!

[メイン2] 歳納京子 : ロイス獲得
ティーダ ○信頼/不安

[メイン2] 歳納京子 : このバカ騒ぎは、天才の1人騒ぎじゃないじゃない。
─────天才"たち"だ!

[メイン2] 歳納京子 : ロイス獲得 
      てんさい
早瀬ユウカ ○親近感/劣等感

[メイン2] 歳納京子 :      FINAL FANTASY
この争いは、最後の戦いにさせない─────
         Blue archive
二人に繋げてみせる、青い空のために!

[メイン2] 歳納京子 : ロイス獲得
"負けられない" ○勝つ/勝ってみせる

[メイン2] 歳納京子 : そして─────

[メイン2] 歳納京子 : ロイス獲得
『破壊者』○懐古/
魔女にはもう…こりごり!

[メイン2] 歳納京子 :  

[メイン2] 歳納京子 : 上記ロイスに加えて
『ヘレナ』『キルケー』を昇華

[メイン2] 歳納京子 : 達成値に+6d10

[メイン2] 歳納京子 : 35+6d10 (35+6D10) > 35+42[6,7,3,9,8,9] > 77

[メイン2] 歳納京子 :  

[メイン2] 歳納京子 : 歳納京子は─────想い出を燃やすことに抵抗があった。
私はそこまで燃えることは無いのだと。

[メイン2] 歳納京子 : でも。
この勝負は、この勝負だけは。
躊躇いは……なかった。ただ、風のあるままに騒いでみせたい。

[メイン2] 歳納京子 :          絶唱
京子の─────バカ騒ぎが、響いた。

[メイン2] 歳納京子 :  

[メイン2] キャロル :  

[メイン2] キャロル :
  だ ……だ!

[メイン2] キャロル : 奇跡を……纏おうとする…
貴様に…だけは……!

[メイン2] キャロル :
クソッタレども
京子と奇跡をタイタスに

[メイン2] キャロル : 37+2d10 (37+2D10) > 37+12[9,3] > 49

[メイン2] キャロル :  

[メイン2] キャロル : ……まったく

[メイン2] キャロル : これだから、子供は嫌いなんだ

[メイン2] キャロル :  

[メイン2] キャロル :  

[メイン2] キャロル : 全てを燃やし尽くした少女は

[メイン2] キャロル : ただ1人、荒れに荒れた孤島の一区画で

[メイン2] キャロル : そんなことを思ったのだった

[メイン2] キャロル : ……同時に

[メイン2] キャロル : ああ、自分も大して変わらないのだと思ってしまって

[メイン2] キャロル : ひどく、ひどく
嫌悪していた

[メイン2] キャロル : …ああ、そうか
だとするならば、オレは確実に馴染めんな

[メイン2] キャロル : 体組織の不純物が、自ずと自治作用により根絶されるのと
この気持ちは、全く変わらない事を自覚して─────

[メイン2] キャロル :  

[メイン2] キャロル : 「くだらんな……」

[メイン2] キャロル :  

[メイン2] キャロル : 負け惜しみのように、吐き捨てた

[メイン2] 歳納京子 : 燃え尽きた少女の頬を、風が撫でる。

[メイン2] 歳納京子 : ふわり、そこに一陣の風が吹いたかと思えば

[メイン2] 歳納京子 : それと共に、先ほどまで想いを削り合った少女。
片手にお宝を抱えながら、立っており。

[メイン2] 歳納京子 : 「……よっし、見つけた!
 それじゃ肩失礼しますよっ」

[メイン2] 歳納京子 : キャロルの肩を、無遠慮に持ち上げようとする。

[メイン2] キャロル : 「………あ?」

[メイン2] キャロル : 肩を持ち上げられたまま

[メイン2] キャロル : 「何故この様な真似を……」

[メイン2] 歳納京子 : 「……ん、今はこの場には勝ち負けもないしね」

[メイン2] 歳納京子 : 全身全霊でぶつかったため、外傷はない。
けれど想いを使い果たした、その疲れが体を鈍くさせてしまっている。

[メイン2] 歳納京子 : けれど、ゆっくりと、進む。

[メイン2] 歳納京子 : 「それに……想いを燃やし合った同士
 ”好き嫌い”も全部燃やしたんだから、別にいいじゃん?」

[メイン2] キャロル : 「…………」

[メイン2] キャロル : 「毎度のことながら思うよ」

[メイン2] キャロル : 「お前の様なバカの考えは全くわからない、とな」

[メイン2] キャロル : そう簡単に、奇跡に近い言葉を吐かす
それは、どうしてもわからなかった

[メイン2] 歳納京子 : 「バカじゃないし!天才だから!!!」
そこは譲れないのか、キャロルの耳元で大声で言いつつ。

[メイン2] 歳納京子 : 「でもさ、私は楽しかったよ、なんだかんだ
 ……そっちはどうだった?」

[メイン2] キャロル : 「…….………」

[メイン2] 歳納京子 : 片手の宝箱を、ぎゅっと掴んだまま。

[メイン2] キャロル : 「………楽しい、か」

[メイン2] キャロル : そんなものは、昔に捨てたのはずなのにな

[メイン2] キャロル : 「……そうとも言うな」

[メイン2] キャロル : 半ば自棄のように、そう答えた

[メイン2] 歳納京子 : 「……!!!んへへ~~……やった~!!」

[メイン2] 歳納京子 : ニカっと、天才は笑う。
立場も勝敗も”破壊”し、只今は”楽しかった”二人が歩いていく。

[メイン2] キャロル : 「…お前はいつもそうなのか?」

[メイン2] キャロル : 「UGNと言う組織に所属していて、いつもそうなのか?」

[メイン2] キャロル : 「そうやって、誰彼構わず……」

[メイン2] キャロル : 言い淀む様に、沈黙する
……もしもこうなのであれば、こんな所から抜けてもいいだろうに

[メイン2] 歳納京子 : ん、とキャロルに頷き。
言葉を聞き届けてから。

[メイン2] 歳納京子 : 「まぁ……ね
 こうやって、誰でも話そうとしてたら、痛い目見るってのは”経験済み”で」

[メイン2] 歳納京子 : 昔の”魔女”との事件だった。
彼女が悪いわけではなく、弱かった自分が悪かったのだが。
結果、救えたのかもしれない友だちも凍結済み。

[メイン2] 歳納京子 : 「辛い事も沢山あったし、時々超凹みまくるけど……」

[メイン2] キャロル : 「………」

[メイン2] 歳納京子 : 「……でも、こうやって……
 私が無理してでも頑張って、お互いに楽しめたら、それはっ……」

[メイン2] 歳納京子 : 「私が天才的だって言える…わけですよ!」

[メイン2] 歳納京子 : ぴし、と指を一本立てる。

[メイン2] 歳納京子 : 歳納京子は、認められたい。
誰かと接して、その誰かに自分を見てもらいたい。
自分が自分であると、そう知って欲しい。

[メイン2] 歳納京子 : そのためには、相手がどんな者だとしても、認めてもらう。
そして、拒絶するのではなく分かり合う。

[メイン2] 歳納京子 : それが、京子の思う”天才”の姿だ。

[メイン2] キャロル : ………

[メイン2] キャロル : 「長続きせんよ、それは」

[メイン2] キャロル : 「幾ら天才であったとしてもな」

[メイン2] 歳納京子 : 「ん……」

[メイン2] 歳納京子 : ………。

[メイン2] 歳納京子 : 彼女の言葉に、ふと

[メイン2] 歳納京子 : 確かめたくなってしまった。

[メイン2] 歳納京子 : 《インスピレーション》

[メイン2] 歳納京子 : 私の終わりが来るときは、いつか?

[メイン2] 歳納京子 :  

[メイン2]   : ■■回、これを続けたら

[メイン2]   :  

[メイン2] 歳納京子 : ……いつか、終わりが来る。この日常が崩れる、酷いしっぺ返しを食らうのだろう。

[メイン2] 歳納京子 : 私の天才的頭脳は、彼女の言葉からそう導き出した。
……それはきっと、間違いない事なのだろう。

[メイン2] 歳納京子 : また、魔女の前で救えなかった時みたいに。
涙をこぼして、無力感を手で包み込むときが来てしまう。

[メイン2] 歳納京子 : ……けれど。

[メイン2] 歳納京子 : 「……多分、いつかそうなると思う」

[メイン2] 歳納京子 : 「でも、そのいつかまで……
 私を知ってくれてる人がいてくれれば……」

[メイン2] 歳納京子 : 「……めちゃくちゃ辛いから、かなり辛いまで耐えられそうかなって!」

[メイン2] キャロル : 「……………」

[メイン2] キャロル : 呆気に取られたかの様な表情で、聞き入れる

[メイン2] キャロル : ああ
本当に

[メイン2] キャロル : 子供だらけだ、この島は

[メイン2] キャロル : 「……名前は」

[メイン2] 歳納京子 : そういや名乗ってなかった。
同じUGNなのに、と少し笑って。

[メイン2] 歳納京子 : 「……歳納京子!天才のね!」
とVサインを送り。

[メイン2] 歳納京子 : 「……そっちの名前は?」

[メイン2] キャロル : そっぽを向く様に
虚空を向いて

[メイン2] キャロル : 「……キャロル」

[メイン2] 歳納京子 : ニッ、と頷いてから、見えてもいないだろうに笑い。

[メイン2] 歳納京子 : 「んへへ、しっかりと……覚えたかんね!」

[メイン2] キャロル : 「もしも」

[メイン2] キャロル : 「もしもお前が、耐えられなくなるその日は」

[メイン2] 歳納京子 : 「………」

[メイン2] 歳納京子 : 笑っていた口を、きゅっと堅く結び。

[メイン2] キャロル : 「UGN本部査察部第4課、離反者狩りの1人」

[メイン2] キャロル : 「いや、お前の話を少し聞き届けた1人として」

[メイン2] キャロル : 「潰す」

[メイン2] キャロル : 「…………だから」
と、その先の言葉は紡がない

[メイン2] キャロル : ああ、負けたか
お前も

[メイン2] キャロル : 遠くからの歓声、それによって全てを悟ったが故にか

[メイン2] キャロル : それとも……

[メイン2] キャロル : 異端者は、多くは語らない

[メイン2] 歳納京子 : 「……その時が来ないといいけどね~……まあ、でも
 しっかりと、裁判でも受けるよ」

[メイン2] 歳納京子 : それが、京子が”認められた証”なのだ、と。
心の奥底で、思い出が刻み込まれて。

[メイン2] 歳納京子 : 同時に、風が歓声が運んでくる。

[メイン2] 歳納京子 : ああ、勝てたんだ
私たち

[メイン2] 歳納京子 : 「……ま、でも」

[メイン2] 歳納京子 : 「今は、楽しめばいいしね!」

[メイン2] 歳納京子 : ニカっと笑い、砂浜に二人分の足跡を残していった。

[メイン2] 歳納京子 :  

[メイン2] 歳納京子 :  

[メイン2] 歳納京子 :  

[メイン2] キャロル : ending/question『日常ってなんですか?』

[メイン2] キャロル :  

[メイン2] キャロル : 1人、喧騒の中無言で抜け出した
元より追加人員だ、終わりは1人いなくとも別にいい

[メイン2] キャロル : 自身のエフェクトを使って、そのまま孤島から撤退する
合わせる必要もない

[メイン2] キャロル : 非日常の訓練とやらは、十全に理解した

[メイン2] キャロル : 日常とやらには、確実に馴染めないと判断した

[メイン2] キャロル :  

[メイン2] キャロル : そうして、即座に思い出と呪い
侵蝕率を回復させた少女は、次の任務に────

[メイン2] キャロル : 赴けなかった。

[メイン2] キャロル : 自身の端末に届いた、一通の勧告

[メイン2] キャロル : 曰く、『激務の為、5日ほどを目処に休養期間とする』
との事らしい

[メイン2] キャロル : くだらん、と吐き捨てるが
命令に近い……今は従うしか無いだろう

[メイン2] キャロル :  

[メイン2] キャロル : 悔しさだとか、そんな物は何一つ判り得ない

[メイン2] キャロル : そんな中、1人不貞腐れたように顎に手を置き、思考し続ける

[メイン2] キャロル : 任務が無い、と言うのは
こうも退屈なものかと

[メイン2] キャロル : ─────そう言えば、少し前に
子供達に向かって、一丁前に日常について語っていたな

[メイン2] キャロル :  

[メイン2] キャロル : 3日目程で、流石に暇も極めたのか
訪れたのはある街の、あるフードコート

[メイン2] キャロル : 『自分1人で結論付けるな』
とも言っていたか、その頃は

[メイン2] キャロル : ……今思えば、今回の訓練も
その時も……酔っていたのかもな

[メイン2] キャロル : そして……一応の知人に出会って

[メイン2] キャロル :  

[メイン2] キャロル : 「日常って何なんだろうな」

[メイン2] キャロル : と、語りかけたのであった

[メイン2] キャロル :  

[メイン2] キャロル :  

[メイン2] キャロル : answer『わからないところは人に尋ねましょう』

[メイン2] キャロル :  

[メイン2] キャロル :  

[メイン2] キャロル :